綿(コットン)は、植物の木綿の種から取ることができます。正しくは「種子毛」といって、種を守るために生える白いフワフワした部分のことを言います。
綿の歴史はとてもとても長く、約8000年以上も前にメキシコから世界の国々を渡り、日本へは平安朝初期に中国から輸入されて広まったものになります。
国土の狭い日本ではあまり栽培されておらず、アメリカや中国、インドなどの国土の広い国で生産されています。綿の中にはオーガニックコットンと呼ばれるものがあり、これは3年以上合成化学物質を使用していない農地で、厳格な基準を守り育てられたもののことを指します。
綿の特徴とは?
綿は古くから私たちの生活に使用されてきたとても万能素材なのです。綿100%の生地にはどんな特徴があるのか、一緒に見ていきましょう。
特徴1.ふんわりとした肌触り
綿100%の生地は、優しくふんわりと包み込んでくれるような肌触りが魅力です。それは、,綿の繊維がチクチクしない形状をしているため。繊維の毛先は丸みを帯びており、肌に引っ掛かりにくく、嫌な刺激が少ないことが関係しています。
特徴2. 通気性や吸水性に優れている
綿は通気性・吸水性ともに優れている素材です。汗はしっかりと吸収し、すばやく発散する性質を持ちます。そのおかげで、蒸れにくくサラサラとした状態を保ちやすくなっています。また、化学繊維に比べると静電気が起こりにくいため、乾燥しがちな時期でも身に付けやすいという特徴があります。
特徴3.水に強く耐久性に優れる
綿は、比較的水に強い特徴があります。他の天然素材に比べると、水に強いためお手入れもしやすいという手軽さも。耐熱性にも優れ、アイロンをかけても縮みにくいためシワができても安心。衛生的に長持ちしやすい素材です。
特徴4.染めやすいため、発色がキレイ
綿は発色性にも優れています。そのため、綿100%の衣服にはさまざまな色が着色され、私たちは様々な色や柄の衣服の中から好みを見つけることができます。もし、使っているうちに黄ばんでしまっても、多くの場合、漂白剤等を使うときれいな状態に戻すことが可能です。
綿100%のメリット
先にも少し触れましたが、綿100%のメリットはたくさんあります!
・夏は通気性・吸湿性に優れるため涼しい
・冬は保温性があり温かい など
綿は、その性質上、夏でも冬でも快適に着用できる素材です。吸湿性により汗をすばやく吸収し、発散してくれます。汗ばむ季節はサラサラとした着心地を保つ一方で、保温性にも優れています。
矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、上着を一枚重ねることでとても暖かい着心地になるのです。
肌を冷やす原因となる湿度は、吸湿性・通気性によりしっかり放出し、温まった空気は生地の中に溜め込むことができるため、体が冷えにくいと言われています。
綿100%の注意点
オールシーズン使えて便利なコットンですが、多少の注意点もあります。
・縮みやすくシワになりやすい
・羽毛立ちしやすい など
コットンは、洗うと縮みやすくシワが目立ちやすい素材です。これは、コットンの持つ吸水性が影響しており、洗濯時に吸った水分で膨張した糸が乾燥で元の状態に戻ろうとする時に縮みが起こります。しかし、きちんと適切に洗濯をすると、サイズが大きく変わるほど縮むことはありません。乾燥の仕方を少し工夫するだけで、縮みは最小限に抑えることが可能でしょう。
また、摩擦によって毛羽立ちやすいのも注意すべき点でしょう。ただ、摩擦はどうしても発生します。摩擦は着用中や洗濯中に起こりやすいため、ゼロにすることは困難です。できるだけ日頃から摩擦を避けるように気を付けましょう。
綿素材のお洋服はどう洗濯する?
家で洗濯する方法ですが、まず洗濯表示の確認をし、自宅で洗えるかを確認しましょう!
自宅で洗えるものの中には (1)洗濯機で洗えるもの、(2)手洗いが必要なものがあります。
(1)洗濯機での洗濯が可能な場合
洗濯機での洗濯が可能であることが確認できた場合は、安心して洗濯機で洗えます。
適切な量の洗剤を入れて、柔軟剤も一緒に入れると仕上がりも良いものとなります。
洗濯機を使用しながらも、なるべく縮まないように洗う方法の手順としてまず、
1,洗濯用ネットの中に軽く折りたたんで衣類などを入れます。
2,その時の注意点として汚れている部分は外向きにするようにします。
3,入れ終わりましたら洗濯機のドライコースや手洗いコースなど丁寧なモードで洗えば完了
汚れている部分には予めおしゃれ着用の洗剤をかけて、下処理をしておくと洗い残しがなくきれいに仕上がります。
そして最後の脱水は時間を短くすると繊維への負担を軽くすることができます。
(2)手洗い表示の時
手洗いをする場合の手順ですが、
1,まず洗面器に水を張り、入れた水の量に合わせて洗剤を入れます。
2,次に平たくたたんだ衣類などを洗浄液の中に入れて押したり浮かせたりを繰り返します。
3,終わりましたら、たたんだままネットに入れて洗濯機で1分弱くらい脱水します。
4,その間に洗面器にはきれいな水を張り直し、衣類についた洗剤をすすぎます。
5,また再び洗濯機に入れ脱水をします。
6,最後の仕上げに柔軟剤を使用するとふわふわに仕上げることができます。
家庭での手洗いの基本のプロセスというところですね。
これは私もしっかりと身につけておきたいと思います。
(3)長持ちさせたいお気に入りのお洋服の場合
「綿100%」は丈夫な生地と言っても、乾燥機にかけるのはタオルなどの消耗品に限定するがのおすすめです。
Tシャツなどはプリント部分がボロボロになることがあります。
乾燥機にかけたい服があれば、まずは洗濯表示に「タンブラー乾燥はお避けください」「DO NOT TUMBLE DRY」の文言がないか確認しましょう。
時間が無い時など、どうしても全自動で洗濯する場合は、専用の洗剤を使用するとともに短時間のドライコースを利用してみましょう。
脱水はフルに行わず回転が一定した後すぐに止めるようにします。
形を整えたら再度脱水し、やはり早めに止めることを繰り返し、シワにならないよう気をつけます。
洗剤を使う場合、大事な衣類を洗う際には必ず事前に色落ちするかどうかのチェックを行います。
乾燥機は生地が縮む原因となりますから、大事な衣類は完全に乾燥する前に半乾きの状態で取り出し、後は自然に乾かしますが、家で洗い上げる自信が無い場合は、信頼のおけるクリーニング店に依頼するのが無難かも知れません。
このような衣類を家で洗濯する方法は、洗濯表示をしっかりと確認し適切な洗剤で優しく洗い上げるのがポイントとなります。
保存に関しても色が移ったり脱色したりすることがあるため、直射日光に当たらないよう工夫し、湿気にも注意する必要があります。
まとめ
お洋服で、最も使われてる素材といってもいいほどの、綿素材ですが、
やはり綿ならではの特徴や魅力がたくさん詰まっていますね。
ですが、注意する点もいくつかあるので、これを機に、
綿素材のお洋服の取り扱いに気を付けてみてください!
最後に、アンドファクトリーでも、綿素材を使ったアイテムを多数ご用意しております!
是非チェックしてみてくださいね~