染料・顔料とは?

顔料・染料インクの画像

染料と顔料の違いは?

染料

布を織る糸は、とっても細い繊維を束ね、それを紡いで作られている物がとても多いです。木綿の糸は、綿の実のフワフワな綿ぼこり状の繊維を紡いでいます。ウールの糸は羊の細い毛を紡いで糸にしています。その細かい繊維にまで染み込んで色を着けるのが染料。染み込んでしまって、揉み洗いしても引っ掻いてもきれいに完璧に落ちない状態で色を着けるのが染料です。

顔料

顔料は繊維に染み込む事はなく、布の表面にくっつけて色を着けます。接着剤のような物に色の粉などを混ぜて、布にしっかりと付着させます。そのため、その部分は布の柔らかさが失われ、ゴワゴワな手触りになります。(最近は染色技術が進化して、ゴワゴワ感が少ない顔料もあります。)布用の顔料は、強固に接着する固着材を使っているので、洗濯しても落ちません。

「染料」は、繊維の奥まで色がしみ込みます。なので、適切な加工を施すことで、洗濯やクリーニングを行っても基本的には繊維から色が抜け出さない安定性を保つことが出来ます。
一方「顔料」は、繊維に接着剤を用いて色の粒子をくっつけてる状態であるため、万が一何らかの作用でくっついてる状態から剥がれてしまうようなことがあれば、”色落ち”として状況が表面化します。

染めアイテムのお手入れ方法

着用時

  • 摩擦作用により色が移りやすいので、白や淡色との組み合わせは避けましょう。
  • 摩擦作用により白化する事があります。バッグなどによる過度の摩擦作用には注意しましょう。

洗濯方法

  • シミが付いた際のもみ洗いは避けましょう。
  • 洗濯機で洗うと他の被洗物との摩擦作用により白い線状に白化が生じる事があります。水洗い可能なものは手洗いで押し洗いがお勧めです。

まとめ

染料と顔料を使用したアイテムはたくさんあります。

お取扱いには十分に気を付け、お楽しみください!

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