刺繍とは?

花の刺繍

今回は世の中にファッションやアート、マークなど様々な形で使われている、”刺繍”についてお話していきます。

刺繍

 

刺繍とは、布地あるいはその他の素材に針と糸で模様などの装飾を施す技術のことであり、世界各国に古くから独自の刺繍がありその種類は非常に多くあります。さまざまなデザインを施せるほか、耐久性にもすぐれ軍隊のワッペンなどにも利用されています。日本の刺繍は5世紀ごろインドから中国を経由して伝来したといわれており、刺繍で仏様を表現したことから始まり、武士が身に纏う羽織りなどに刺繍をして美意識や威厳を誇示し、のちに武士から庶民もこの時代ならではの華やかな自由な装いを楽しんでいたと言われています。

現在も様々なアパレル用品のデザインとして刺繍があるように、昔からおしゃれを楽しむ技術として使用されていて、現在も進化しながら継承され続けています。

 

刺繍の方法

刺繍糸

刺繍には大きな方法の違いで分けると、人の手で行う「手刺繍」と、機械を使用する「機械刺繍」、専用の針を使って糸を差して行う「ニードルパンチ刺繍」があります。
AND FACTORYではこの機械刺繍を導入し、さまざまなアイテムに刺繍を施しています。

 

 

刺繍の種類

サボテンの刺繍

刺繍にはたくさんの種類があり、ロゴや模様、デザインなど刺繍の用途は様々です。それぞれに向き・不向きがあるため、世界各国の刺繍と特徴をご紹介いたします。

日本刺繍(日本)

専用の針と細い絹糸が10本ほど束になった釜糸と使用して、四季折々の植物や鶴や鯉といった生き物をモチーフに刺繍しているのが特徴です。西洋の刺繍に使用する刺繍と異なり、絹糸特有の光沢があるため、ツヤッとした高級感のある格式の高い作品に仕上がります。帯や着物などの和服に使用されることが多いです。

フランス刺繍(フランス)

フランス刺繍はヨーロッパの上流階級の女性のたしなみとして広く普及しました。手繍で一般的ですべての基本とされているのがフランス刺繍。ラフなものから繊細なデザインまで幅広い表現が可能です。

カシミール刺繍(インド)

特殊かぎ針を使うアリ刺繍と、刺し子タイプのニードル刺繍の2種類に分かれていることが大きな特徴で、繊細なデザインが魅力で時間をかけて手作業で作ります。高い技術力はもちろん、集中力や忍耐力が必要なため価値の高い技術とされています。シャツやブラウスに刺繍することが多く有名です。

ハーダンガー刺繍(ノルウェー)

ハーダンガー刺繍は白の麻の生地に白の麻糸を使い、四角形や花などのモチーフで幾何学模様を描いていくのが特徴です。布の織り糸を切り抜いて透かし模様を作る手法は繊細で美しく、女性に人気ある刺繍です。

イーラーシュシュ刺繍(ルーマニア)

赤や青、白、黒などの単色の太い糸を使用して作る刺繍です。ルーマニアでは嫁入り道具の枕カバーやベッドシーツなどに刺繍することが伝統とされてきました。太い糸を使用することでで素朴で温かさが生まれます。

グジャラート刺繍(インド)

色とりどりの布や糸を使用した刺繍で、発展した地域は広大な砂漠が広がり頻繁に砂嵐が発生するため丈夫なステッチで作られています。あらゆる刺繍の中でも歴史が古く、インドは刺繍発祥の地とも言われていて価値が高いとされています。大胆にグジャラート刺繍を施したロングスカートや、鏡を布に縫い付けるミラー刺繍が有名です。

ヤオ刺繍(タイ)

通称「ヤオ刺し」。縦糸と横糸を平行に針を入れていくことで独特なステッチを生み出しているヤオ刺繍。世界的に知られるヤオ刺繍は他民族と交流するようになったことをきっかけに、さまざまなステッチがありますが本来の技法は糸を斜めにクロスさせず作ります。

中国刺繍(刺繍)

シルクロードを通じてヨーロッパの影響も受けながら発展してきた中国刺繍。日本と中国、両国養蚕が盛んで自分たちで絹を作り出せたことから発展したと言われています。日本刺繍よりも糸が細いため、より緻密で色合いが華やかな刺繍です。洋服などに施すだけでなく、飾って楽しむアートとしても楽しまれています。

技法

ニードルポイント

キャンバスと呼ばれるちょっと固めの粗い目の生地にウール糸を使い、ひと目ずつ刺していく刺繍方法です。使用するのはウール糸でボリュームがあり、ふっくらしたモコモコ仕上がりになります。

アップリケ

元となる素材(生地)の上に裁断された別の素材を置き、それを縫い合わせることで柄や模様を描く技法です。アップリケ(Applique)=”貼り付ける”という意味があります。

カットワーク

布地に刺繍を施し、内側を切り抜いてレース模様や柄を作る手法です。カットすることで刺繍に立体感を出すことができ、 ブラウスやワンピースの袖口、裾などに施されることが多いです。

クロスステッチ

十字または「X」を使用してタイル状のパターンまたはデザインを作成する刺繍です。糸を斜めに交差させてモチーフを形作ります。他の技法にくらべ単純で簡単なため、初心者の方でも習得しやすい刺繍です。

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刺繍機械

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