本日は、タイダイ柄についてお話しようと思います。
まず、数ある柄の一種にタイダイという柄があるのはご存じでしょうか?
初めて見る方は驚くかもしれませんが、このような柄がタイダイ柄といいます。
まるで花のように見えたり、煙のような雲のような、もくもくとした感じの柄もあり、なんとも不思議な柄です。
トレンド真っ盛りのタイダイ柄ではありますが、そもそもタイダイってどういう意味かご存じでしょうか?
タイダイとは、 縛るという意味の英語のTieと、染めるという意味の英語のDey。この二つを組み合わせて【Tie Dye(タイダイ)】なのです。
つまり、日本語訳すると、縛り染めということのなのです。
タイダイ柄の由来
タイダイ柄が広く世の中に普及し出したきっかけは、1960年代、アメリカで当時ブームとなった『ヒッピー』のカルチャーです。
そもそもヒッピーとは
1960年代のアメリカで既存の道徳観や生活様式に反抗し,ひげや長髪をたくわえ,ジーンズや風変りな衣装を身につけ,ドラッグやサイケデリックなロック音楽,東洋的な瞑想を好み,定職につくことを拒否して放浪した人々を指す。このヒッピー風俗は,カウンターカルチャー(対抗文化)とともに,大なり小なり世界中に広まった。日本でも60年代の〈みゆき族〉や〈フーテン〉以来,その影響を見いだすことができる。語源的には1950年代に流行した〈ヒップスターhipster〉に由来し,当初は〈現代感覚に敏感な者〉〈本当のフィーリングをもった者〉といった意味であった。
反政府・反社会など、不公平や不平等に対する抗議活動の意思表明などの意味合いも込められており、タイダイ柄はただのファッションの一つではなく、上記の様々な事を踏まえると、これを着るという事は、ある意味では表現の一つ・意思表明とも言えるアイテムなのです。
タイダイの種類
タイダイと言っても、タイダイ柄の中でも様々な種類があり、その種類によって柄の作り方も全く違うのです。
そんなタイダイ柄の種類や柄ができるまでの工程をご紹介していきます。
・マーブル模様
マーブル模様は紐でTシャツで縛る必要はないので簡単です。くしゃくしゃの状態のTシャツに染料をかけていきます。
この際に白い部分が残るように、メインの色とポイントになる色をかけていきます。
そして、Tシャツの裏にも同じ作業をして完成になります。
・まだら模様
絞る前にベースとなる色をTシャツにかけて染めていきます。
そして。染めたTシャツを丸めて紐や輪ゴムで縛ります。
縛ったTシャツの外側だけベースとなる色と異なる色を染め上げていけば、まだら模様の完成です。 比較的簡単に作れる模様になります。
・タイル模様
Tシャツを山折り谷折りとじゃばら状に折っていきます。
じゃばら状に折ったTシャツを紐や輪ゴムで縛ります。縛ったTシャツに染料液をかけたり浸したりして、内部まで染み込ませます。
内部まで染み込んでいないと白抜きの部分が多くなる可能性があります。
・サークル模様
まず模様となる円の中心を決めます。円の中心から、Tシャツが円形になるように折っていきます。この際、隙間ができないように引っ張りながら詰めていくといいでしょう。
Tシャツがすべて円形になったら、形が崩れないようにしっかりと縛ります。円の中心から外に向かって、三角を作るように染料をつけていくとサークル模様が上手にできるのです。
最後に
タイダイ柄は、どんなに同じ作り方をしても決して同じ模様・柄にならないのが魅力の一つになっています。
自分だけの、唯一無二のデザインを見つけてみてください!