インクジェットプリントとは、家庭用から業務用まで幅広く普及しているプリント方法の一つになります。

インクジェットプリント以外にも、インクジェット印刷やインクジェット出力などとも呼ばれています。

特徴

インクジェットプリントは、簡単に言えば、家やオフィスのプリンターで印刷するのと同じ仕組みです。

微細な粒状のインクを印刷したいメディアに直接吹き付ける印刷方法のことです。

インクジェット印刷はデジタルなので刷版を作成する必要がなく、1枚からでも印刷ができるので小ロットでもコストを抑えることが可能です。

仕組みとしては、CMYKという4色分解の原理でインクを吹きつけて柄を表現します。版代が不要なので、枚数が少ないお客様の場合、シルクスクリーンでプリントするより、お安く作れることが多いです。

また色数の制限もないため、データを用意すれば写真やグラデーションの再現も自由にできます。

インクの種類

インクジェットプリントには、様々なインクの種類がございます。
その種別ごとに用途や使用環境などによって使い分けます。

水性インク

水性インクには、染料と顔料のインクの2種類あります。
一般家庭用のインクジェットプリンターで使用されているのが水性染料インクで、これよりも耐久性を持たせるためメディアにインク受理層を設けて進化させたのが顔料インクとなります。

業界で使用されているのは、顔料のインクになります。
顔料の粒子が微細なので細かい文字や色の再現性に優れていることから、製図・設計図などにも適しており、AND FACTORYでもこちらの顔料インクを使用しております。

ラテックスインク

水性でありながら溶剤と同等以上の耐水・対候性をもつインクです。

ラテックスインクはインクが水性のため、プリントした印刷物は有害廃棄物を排出しません。
臭いや有害成分の心配がないため特に飲食店や、教育機関、医療機関などでも安心です。

熱によってインクが持つ樹脂成分が溶けて硬化し、被膜を生成することで優れた耐久性・対擦過性を実現するとともに、速乾性があるため、溶剤系と比較して二次加工もスピーディーに行うことが可能です。

溶剤インク

溶剤インクの1番の強みは高い耐候性です。
溶剤インクは溶剤と顔料を混ぜたインクになります。

顔料を揮発性のある有機溶剤で溶かして生成しているので、インクがメディアに含侵して定着するため、耐光性・耐水性が高く、おもに屋外で使用される看板や広告サイン・横断幕・懸垂幕(垂れ幕)に使われています。

UVインク

紫外線を照射することでインクが硬化するため、通常のロールメディアだけではなく、木材やアクリル板、金属、皮革などといった多彩な素材にプリントが可能です。

白インクやバニッシュインク(透明クリアの意)を使って多層プリントが可能で、インクが盛り上がった立体的な表現も可能になっています。

昇華インク

主に布素材にプリントをする際に使用するインクで、転写方式とダイレクト方式があります。

このインクは、基本的にポリエステル系素材に反応する分散染料インクの一種で、前述のインク種と比較して明るい鮮やかな印象が特徴になります。

耐久性については前述の溶剤、UVなどのインクと比較するとどうしても劣ってしまう認識になります。

しかしながらのぼりなどのフラッグ系をはじめ、服飾やカーテンなどのインテリア分野を含めて、布というソフトで軽やかな素材へ表現できる昇華インクの文化は、ここ数年来「脱プラスチック」という世界的な潮流に合わせて再び注目されています。

インクジェットプリント以外のプリント方法

インクジェットプリント以外にも、ほかのプリント方法がございます。混合しやすい「オフセットプリント」と「シルクスクリーン」についても確認しましょう!

オフセットプリント

電子写真方式やインクジェット方式などを利用した高速デジタル印刷機による印刷方法のことです。

このオフセット印刷技術は、「大量の部数を安定した品質で印刷する」ことに最適な印刷システムとなっていますが、現代のデジタル化の流れによって多様化する個々のニーズには対応しづらいシステムともいえます。

シルク印刷(シルクスクリーン印刷)

シルク印刷は版画の手法で、メッシュ状の穴のあいた製版にインクを擦り付けて生地の表面に転写させる印刷方法です。デザインの構成ごとに版の作成が必要となるため、単色で複雑ではないデザインに適しています。

また版代が高価なため、1種類のデザインを量産するのに向いています。

印刷対象も幅広く、紙、布、金属、樹脂に加え、ガラスや陶磁器等にも使用されます。

インクジェットのデメリット

インクジェット印刷は、同じものを大量に作ることはあまり得意とは言えません。

大雑把に例を挙げると、全く同じものを1000枚以上作るといったニーズには、インクジェットは最適とは言えません。

また、インクジェット印刷で最も多い悩みが色の再現です。 シルク印刷のように色をつくりこむことができないため、プリンターの能力でできる色しか表現することができません。

とくに通常のCMYKのインクジェット出力機では蛍光色やゴールド、シルバーといった特色はほぼ再現できません。(なかには蛍光インク、シルバーインクを搭載した特殊なインクジェット出力機もあります)

近年のインクジェット出力機は、かなり精度があがっています。

そのため、なんでも綺麗に印刷できると思われてしまいがちですが、やはり得意不得意はあるので注意しましょう。

まとめ

・インクジェット印刷とは微細な粒状のインクを印刷したいメディアに直接吹き付ける印刷方法のことで、版を作成する必要がないため、小ロットでも費用を抑えることが可能。
・インクは主に「溶剤インク」「水性インク」「ラテックスインク」「UVインク」が使われている。
・混合されやすい印刷方法に「オフセット印刷」「シルク印刷」がある。

・色の再現性が難しい場合や印刷時間に多少のデメリットがある

インクジェットプリントは、身近でとても使いやすい印刷方法です。

AND FACTORYでもインクジェットプリントを用いた、オリジナルプリントTシャツを作成いただけます!
少しでも気になる方はお問い合わせください!

お待ちしております。

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